海(8/31)

日が覗く前、まだ藍色の空の下、波音を頼りに海を目指す。
電線に起きたばかりの小鳥が並んで小声でちゅんちゅんと鳴き始める。
潮風がだんだんと鼻に感じられるようになってくる。サンダルの足音も早くなる。
するとオレンジの光が顔に差し込む。目覚めた太陽と呼応して世界も目覚める。
眩しさの中で瞼を開けると海が見える。
波が光で輝いている。
私はサンダルを砂に沈めて駆けていく。
小魚を探す海鳥が大きな波によろけそうになり眩い空へ飛んでいった。

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